📌 今週の「ザ・マネー金曜日」まとめ（2025年2月28日放送）

西山孝四郎のマーケットスクエア

🎙️ 出演者情報

西山孝四郎氏（マーケットアナリスト）
市場の動向やトレンドを鋭く分析し、今後の投資戦略を解説。

高尾和秀氏（マネースクエア）
マネースクエアのストラテジスト。為替市場を中心に、FXの展望についてコメント。

鎌田伸一氏（ラジオNIKKEI 記者）
日本株市場の最新情報と、企業決算の注目ポイントを紹介。

📢 マーケットの現状と注目ポイント

📊 日経平均の大幅下落

西山幸四郎氏と高尾和秀氏による解説によると、本日の日経平均株価は1159円53銭安の3万7093円91銭となり、一時3万7000円を割り込む場面も見られました。背景には、

• 決算発表による相場の流れの変化（TSMCやNVIDIAの決算発表後の値動き）
• 米国の関税問題の影響（市場の不透明感が増大）
• ハイテク株の異常な値動き（循環取引の疑惑）

特に、米国市場では関税の影響が読みづらくなっており、バイデン政権の政策やトランプ氏の動向が市場を揺さぶっているとのこと。

💱 為替市場の動向

為替市場では、

• ドル円は149円66銭で推移
• 関税関連のニュースで円高・円安が短期的に繰り返される
• トレンドフォローが効かない相場になり、投資家が翻弄される

このように、短期トレードが難しい環境が続いているため、投資家は慎重な対応が求められます。

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西山：「最近、関税の影響が読みづらくなってる。昔、比較優位の理論ってあったの覚えてます？リカードの貿易理論ですよ。」
分林：「えっと、学生時代にちょっとだけ勉強しましたが…。」
西山：「まぁ、簡単に言えば関税をかけると経済の流れが変わるってことですね。特にアメリカの政策次第で、日本市場への影響も大きく変わる。バイデン政権の腐敗問題なんかも絡んできて、もうめちゃくちゃです。」
高尾：「確かに、政治的な要因でマーケットの動きが読みにくくなっていますよね。最近では、トランプ陣営が民主党のディープステートを叩きにかかっている。こういう動きが続くと、市場の不透明感が増すばかりです。」
西山：「ほんと、それ。昔のエンロン事件とかワールドコムの破綻みたいに、今の市場もどこかで大きなスキャンダルが出るんじゃないかと思ってますよ。」

💰 米国市場とハイテク株の動き

西山：「それと、最近話題のハイテク株の問題ね。実は一部では循環取引なんじゃないかっていう話も出てる。」
高尾：「つまり、売上を誤魔化してるっていう疑惑ですね。」
西山：「そうそう。たとえば、売掛金を利益として計上しちゃったり、まだ確定してない収益を先に入れたりとかね。ちょっとルーズになってる部分が多い。」
分林：「そういうのって、規制のチェックは入らないんですか？」
西山：「本来は入るべきなんだけど、最近は金融業界全体がナンシー・ペロシのインサイダー取引問題とか、そういう政治絡みのスキャンダルに気を取られてて、チェックが甘くなってる感じがする。」
高尾：「たしかに、最近のハイテク株は値動きが激しくなっていますよね。投資家の間でも『もう何が本当かわからない』っていう声が増えてる。」

💱 為替市場の動向

西山：「さて、為替の方を見てみると、現在ドル円は149円66銭、今週は148円台の半ばもありました。」
高尾：「今のドル円は、特に下抜けするか、それともここで踏みとどまるかという重要なラインに来ていますね。」
西山：「そうなんですよ。今週、関税の話が出ると円高になったり、でもその直後にまた巻き戻しが入ったりとギザギザ相場になっています。」
高尾：「投資家も困ってますよね。トレンドフォローが通用しない場面が増えてる。」
西山：「そう。トレンドフォローが効かないから、逆張りしようとする人もいるけど、結局それも思ったように儲からない。」
分林：「なかなか難しい相場ですね…。」
西山：「だからね、投資家の皆さんも慎重に動いたほうがいいですよ。特に今の相場は個人投資家が大量に買い込んでるんでね。」

📌 今週の為替市場の動きと今後のポイント（高尾和秀）

高尾氏によると、今週の為替市場は特にドル以外の通貨ペアの方向性が見えにくい状況でした。特に、

🌍 関税問題と市場の反応

• トランプ陣営が関税を交渉材料として使っており、市場はその影響を過大評価している可能性
• メキシコやカナダが関税回避を模索しており、米国の政策次第で通貨市場が大きく動く

高尾：「最近の相場って、ニュースが多すぎるんですよ。昔は『ネタがないなぁ』とか言ってたんですけど、今はネタがありすぎて、むしろ資料の量を減らさないと整理がつかないくらいです。」
西山孝四郎：「確かに、トランプの関税の話なんか、毎日のように新しい情報が出てきて、もう市場が振り回されてる感じですよね。」
高尾：「そうなんです。関税に関しても、『カナダ・メキシコに関税をかける』と言ったかと思えば、30日間延期になったり、3月4日にどうなるのかという話が出たり。メキシコの大統領がトランプさんに会いたいって言ってるんですけど、結局何も決まらないまま時間だけが過ぎてる。」
西山：「結局ね、関税の話ってのは、トランプが交渉の材料に使ってるだけで、本当にやるのかどうかはわからないってのが厄介なんですよ。」

💱 為替市場の混乱

• CNNの恐怖指数が20代に入るも、リスク回避の動きが強まっていない
• ドル円は148円台半ばから149円台後半へとギザギザした動き
• トレンドフォローが通用せず、逆張りも機能しない難しい相場

高尾：「市場の反応もバラバラですね。たとえば、CNNの恐怖指数が20代に入ったかと思えば、まだそこまでリスク回避の動きが強まっているわけでもない。」
西山：「そうそう。なんかこう、ニュースの流れと市場の動きが合ってないっていうのが、最近の特徴ですよね。」
高尾：「例えば、ドル円も今週は148円台の半ばまで下がったと思ったら、また149円台後半に戻ってくる動き。こういうギザギザ相場になると、トレンドフォローのトレーダーはやりにくい。」
西山：「ギザギザしすぎて、逆張りしても儲からないんですよ。結局、個人投資家が売らされたり、買い上げられたりと、やられるパターンですよね。」

📈 トラリピ戦略と今後の対応

• ドル円のレンジ相場（140円～150円）を想定し、買いトラリピを仕掛ける戦略
• ストップロスを設定することが重要（例：149.00円で損切り）
• ノックSEK（ノルウェークローネ）の戦略は有効だが、損切りルールが必要

高尾：「こういう相場では、トラリピを活用するのがひとつの戦略ですね。たとえば、今のドル円のボトム140円～150円のレンジを想定して、そこに買いトラリピを仕掛けるやり方。」
西山：「でも、今仕掛けると下抜けしちゃう可能性もあるでしょ？」
高尾：「はい、だからストップロスを設定することが重要です。例えば、今の安値を下限にトラリピを仕掛けて、万が一の下落時には損切りを早めにする。 逆に、ここから反発すれば、買いトラリピがうまく機能する可能性が高い。」
西山：「要するに、リスク管理をしっかりしながら、上手く仕掛けるってことですね。」

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📌 マネースクエア「トラリピボックス」（小暮祐輝）

小暮氏がトラリピ戦略の最新情報を解説。

🌍 世界戦略のパフォーマンス

今週の世界戦略は以下の通貨ペアを中心に運用。

1. 時給ダイヤモンド戦略（AUD/NZD）
2. ユーロポンド ハーフ＆ハーフ
3. ノックSEK
4. ドルカナダ（戦略終了）

特に、

• AUD/NZD：2回の利益確定
• ノックSEK：2回の利益確定
• ユーロポンド：動きなし

小暮：「さて、先週の放送で『請求の会合の影響が出てくるかも』という話をしましたが、その結果を受けたパフォーマンスを見ていきたいと思います。特に世界戦略の4つの通貨ペアについてです。」
1. 時給ダイヤモンド戦略（AUD/NZD）
2. ユーロポンド ハーフ＆ハーフ
3. ノックSEK
4. ドルカナダ（戦略終了）
小暮：「このうち、ドルカナダは戦略終了となりました。ただ、トランプの関税問題の影響を受けたので、フォローアップを厚めにお伝えしていきます。」

🔻 戦略終了となったドルカナダの対応策

• 現在も9割以上のトレーダーがポジションを保有
• ストップロス設定が重要（目安：1.48 or 1.50）
• 市場の急変動に備え、適切なリスク管理が必須

小暮：「今回のトラリピ戦略ですが、5回のリピートが発生しました。特にAUD/NZDが2回の利益確定、ノックSEKも2回の利確。一方でユーロポンドは動かずという結果でした。」
高尾和秀：「やはり、米国のニュースが市場を支配していて、欧州の動きは乏しいですね。」
小暮：「はい、そうですね。特にノックSEKは産油国通貨なので原油安の影響を受けてレンジの下限に近づいています。ここでのポイントは、レンジの端っこでトラリピを仕掛けると、評価損を抱えにくいということです。」
西山孝四郎：「確かに。レンジの端から始める戦略は、リスクを抑えつつ運用できるからいいですね。」小暮：「はい。これからトラリピを始めようと考えている方にとって、ノックSEKは絶好のエントリーポイントかもしれません。」

🔹 ストップロス設定のポイント

• スマホからも簡単に設定可能
• 直近の高値に合わせる or 心理的節目で設定する
• ストップロスをずらさないことが生き残る鍵

小暮：「トラリピ注文には、ストップロスを追加する機能があります。設定方法は、トラリピ管理表から個別にストップロスを追加するだけ。スマホからでも簡単に設定できます。」
分林：「でも、どこにストップロスを置けばいいんでしょうか？」
小暮：「目安としては、①直近の高値1.48、②心理的節目の1.50が挙げられます。さらに、ストップを設定する際は20pipsほど余裕を持たせるのがコツです。」
西山：「いや、僕も昔はストップロスをあれこれ調整してたんだけど、結局ね、ストップを入れないトレーダーは生き残れないんですよ。」
小暮：「まさにその通りです。『一度ストップに引っかかって、戻ってきたから損した気分になる』っていうのはよくある話ですが、運用を事業として考えるなら、ストップロスは必須です。」
西山：「ストップロスをずらすトレーダーって、本当に多いんですよ。設定したはずなのに、いざ近づいてきたら取り消しちゃう人が多い。」
小暮：「はい、それが一番の問題です。ストップロスは、自分を守るために入れるものなので、ルールを守ることが重要です。」

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📌 USマーケットレビュー（西山孝四郎）

🏛 ナンシー・ペロシと資産運用の疑惑

ペロシの夫が驚異的なリターンを上げている（インサイダー取引疑惑）
VISAのIPO、EV補助金直前のテスラコールオプション、NVIDIAの取引
もし一般投資家なら逮捕されるレベルの運用成績

西山：「いやいや、若林さんのせいじゃなくて、私の都合なんですけどね。放送ではなかなか話せないので、資料だけ持ってきました。詳しくは私のXをチェックしてください。」

西山：「さて、まずはナンシー・ペロシの話です。タッカー・カールソンが、ペロシの夫の投資会社について詳しく取材したんですよ。」
• ペロシの夫は投資顧問会社を運営し、驚異的なリターンを上げている
• VISAのIPO、バイデン政権のEV補助金直前のテスラのコールオプション購入
• NVIDIAなど、主要テック銘柄でも大きく利益を上げる
• これがもし一般人なら、インサイダー取引で逮捕されるレベル
西山：「こんな話、昔なら刑務所行きですよ。でも今はトランプ政権の閣僚も株やビットコインを持ったまま政治をやってるし、トランプ自身はミームコインまで出してる始末です。」
分林：「市場がもう無法地帯みたいですね。」
西山：「まさにバブルのピークではこういう話が出てくるんですよ。」

📉 スタグフレーションとアメリカの強さ

日本とヨーロッパはこれから厳しくなる
アメリカは自給自足できるため相対的に強い
“戦国時代”の到来で国家間の競争が激化

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西山：「今、アメリカはミニスタグフレーションの状況にありますが、他国に比べると相対的に強いんです。」
• 日本とヨーロッパはこれから厳しくなる
• アメリカは鎖国しても生きていける国
• 世界は“戦国時代”へ突入
西山：「国が自給自足できるかどうかで、今後の強さが決まってきます。」

📌 日経平均の大幅下落の要因（鎌田伸一）

📊 日経平均の下落要因

1. ボックス相場を前提にした取引の崩壊

3万8000円割れない前提でのプットオプション売りが一気に手仕舞いされ、急落

1. 来週の経済指標への警戒

ISM経済指標、雇用統計発表を前にリスク回避の売り

1. 個別銘柄の急騰

例：大平洋金属（5541）135円の配当発表でストップ高
配当シーズンに向けた物色が強まる可能性

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📅 来週の注目イベント

鎌田氏が指摘した来週の重要ポイント。

• 3月7日（金）米国＆カナダの雇用統計発表（日本時間22:30）
• 4日（月）米国の関税発表（延期 or 実施）
• 配当発表シーズンの本格化

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📌 まとめ

日経平均1,100円超の下落 → ボックス相場の崩壊と関税問題への警戒感が要因。
為替市場はギザギザ相場 → ドル円150円台の攻防。リスク管理が必須。
ナンシー・ペロシの投資疑惑 → 市場の不透明感を増幅。
来週の注目イベント → 米国の関税発表（3/4）、雇用統計（3/7）、配当発表シーズン。

今週の「ザ・マネー」は、市場の大きな変動に対応するためのポイントが多く含まれた内容でした。

投資家の皆さんは、慎重に市場の動きを見極めながら、リスク管理を徹底しましょう！