内田まさみのマーケット・ホールインワン

🎙️ 番組概要
- 放送日: 2025年3月3日(月)
- パーソナリティ: 内田まさみ(うっち)
- ゲスト: 石黒英之(野村アセットマネジメントCXソリューション部チーフストラテジスト)、佐藤隆司(Hスクエア代表取締役)
🎙 オープニング
内田まさみ:
「全国のリスナーの皆さんこんにちは!今週のマーケットの注目ポイントをお届けする『ザ・マネー』、内田まさみのマーケットホールインワン!今日は野村アセットマネジメントの石黒英之さんと共にお送りします。」
📉 Today’s Market(鎌田記者のマーケット解説)

本日の市場動向
- 日経平均: 37,785円(前日比+629円97銭)
- TOPIX: 2,729.56(前日比+47.47)
- 為替: ドル円 150円44銭
- 東証プライム市場出来高: 17億7100万株
- 売買代金: 4兆1858億円
市場のポイント
- 先週末の日経平均が1100円安の影響を受け、反発の動き。
- 半導体関連銘柄の戻りが鈍いものの、防衛関連銘柄が大幅高。
- トランプ関税の影響や、日銀の政策がマーケットに与える影響が注目される。
- 雇用統計やブロードコム決算が今週の焦点。
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🔥 本日のマーケットアプローチ

注目のセクターと銘柄
- 防衛関連株が急騰(三菱重工、川崎重工、IHI)
- 半導体関連株の戻り鈍い(アドバンテスト、ディスコ、東京エレクトロン)
- リクルートホールディングスが7%高(自社株買いの発表)
🗣️ うっち: 「今日は防衛関連株が非常に強かったですね!」
🗣️ 石黒: 「トランプ大統領の対外政策が影響していると思います。各国が防衛費を増額している動きが株価に反映されていますね。」
🗣️ うっち: 「なるほど!日本株全体の動きも気になりますね。」

防衛関連株、これからも強ぶくみそう
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💬 ゲスト解説「市場のリスクとチャンス」


石黒英之(野村アセットマネジメント) の見解
- 現在の市場環境: 日銀の利上げ継続が海外投資家の売り要因に。
- 今後の投資戦略: 日本企業のROE向上に期待。政策保有株の売却や設備投資がカギ。
📉 日経平均の動向
内田:「先週は日経平均が1,700円下落する場面もありましたが、今日は反発して3万7,800円台をつける場面もありましたね。」
石黒:「そうですね。特に半導体セクターが先週急落した影響もあって、警戒感が強かったですが、今日は持ち直してます。ただ、上値はまだ重いです。」
内田:「去年の8月のような下落からのレンジ相場が続く感じですか?」
石黒:「その可能性が高いですね。特にTOPIXの動きを見ると、レンジ相場の中での押し目買いが入っているように見えます。」
💡 半導体市場の見通し
内田:「最近の半導体市場の動き、どう見ていますか?」
石黒:「先週のNVIDIAの決算は市場予想を上回ったんですが、発表後に売られました。これは市場がすでに高い期待を持っていたため、一旦の利確売りが出たと考えられます。」
内田:「NVIDIAのようなAI関連株の成長は終わってしまったんでしょうか?」
石黒:「いや、そうではありません。例えば、生成AI市場は2032年には1兆3,000億ドル規模になると予想されています。つまり、現在の市場規模の9倍です。これはまだ始まったばかりの市場と考えていいでしょう。」
内田:「なるほど。スポーツで例えると、まだ試合の1回表が終わったくらいということですね。」
石黒:「その通りです。短期的な調整はありますが、長期的には成長余地があります。」
🏛 トランプ関税の影響
内田:「最近、トランプ前大統領の関税政策が話題になっていますが、市場への影響は?」
石黒:「対中関税の強化が続けば、半導体業界への影響も無視できません。ただし、トランプ氏はマーケットを崩すような政策は取らないと思います。」
内田:「第一次政権のときとはアプローチが違うんですね。」
石黒:「はい。第一次政権では減税の後に関税政策を実施しましたが、今回は関税を先に出し、必要に応じて減税を使う戦略のように見えます。」



もうちょい落ち着きたいよね
佐藤隆司(Hスクエア) の見解
- 現在の為替環境: 150円台を維持も、148円台が重要なサポートライン。
- 今後の為替動向: ドルは中長期的には軟調に推移する可能性。
💵 為替市場の動き
内田:「今日の為替市場の動きは?」
佐藤隆司:「ドル円は一時151円台に乗せましたが、すぐに押し戻されました。150円が重要なサポートラインになっています。」
内田:「今後のドル円の見通しは?」
佐藤:「短期的にはレンジ相場が続くと思いますが、中長期では円高基調になる可能性が高いです。特にクロス円(ユーロ円やポンド円)の動きに注目ですね。」
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だんだん円高になってきました
📊 企業決算 & 注目ニュース


- ブロードコム決算(3月6日発表)
- 雇用統計(3月7日発表)
- ISM製造業景況指数の動向
📊 今後のマーケット展望
内田:「今週の注目イベントは?」
石黒:「まず、3月5日に日銀の内田副総裁の講演があります。円安進行を受けてタカ派発言があるかどうか注目です。」
内田:「3月6日はブロードコムの決算ですね。」
石黒:「はい。NVIDIAとは異なり、ブロードコムは増益基調が続いています。これが半導体市場のセンチメントを変える可能性があります。」
内田:「3月7日はアメリカの雇用統計。どう予想されますか?」
石黒:「市場予想は16万人の増加ですが、私はやや弱めの結果になる可能性があると見ています。ただ、これが逆に利下げ期待を高め、マーケットにはプラスになるかもしれません。」
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🎯 今後の注目イベント
- 3月5日: 日銀・内田副総裁の講演
- 3月6日: ブロードコム決算
- 3月7日: 雇用統計
- 3月20日: ラジオ日経70周年記念セミナー(東京)
🗣️ うっち: 「来週も重要イベントが続きますね!」
🗣️ 石黒: 「マーケットはこれらのイベントを織り込んで動きそうです。」
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🔮 今後の注目ポイント
1. 日銀の内田副総裁講演(3月5日)
→ 円安への対応に言及するか?
2. ブロードコムの決算(3月6日)
→ 半導体市場のセンチメントを変えられるか?
3. アメリカ雇用統計(3月7日)
→ 予想より弱ければ利下げ期待が高まる
4. トランプ関税の動向
→ カナダ・メキシコへの関税が発動されるか?



トランプ関税は、やるだろーね
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今週も「ザ・マネー 内田 まさみのマーケットホールインワン!」のまとめをお届けしました。来週もマーケットの最新動向をチェックしていきましょう!