📌 今週の「ザ・マネー金曜日」まとめ（2025年2月21日放送）

西山孝四郎のマーケットスクエア

🎙️ 出演者情報

西山孝四郎氏（マーケットアナリスト）
市場の動向やトレンドを鋭く分析し、今後の投資戦略を解説。

津田隆光氏（マネースクエア）
為替市場を中心に、FXやグローバル経済の展望についてコメント。

鎌田伸一氏（ラジオNIKKEI 記者）
日本株市場の最新情報と、企業決算の注目ポイントを紹介。

🎙️ 番組概要

マーケットサイン

日経平均の動向

• 日経平均株価は64円高の38,744円10銭で推移。
• 為替市場の変動が株価に影響を与える展開。円高で株価が下がり、円安で上がるという循環が続く。
• **「インフレで上げているだけの相場」**と西山氏が指摘。

🎙 分林「今週も市場は色々と動きましたね。日経平均は38,744円10銭で推移していますが、先生方、この動きをどう見ますか？」
🎙 西山「いやぁ、相場はね、インフレで上げてるだけですよ（笑）。いま、実質金利はマイナスになってるから、みんなリスク資産に突っ込む。だけど、いつまでも続くもんじゃないから、気をつけないとね。」
🎙 津田「そうですね。日経平均も円安の恩恵で上げている部分がありますが、為替の影響が大きいです。今週のドル円は149円台から152円台へと大きく動きましたが、やはり日銀の動向が鍵になりますね。」
🎙 分林「日銀の政策変更があるのか、気になるところですね。」
🎙 西山「まぁ、上田総裁も慎重だし、金利を上げるとは言ってない。でもね、いずれやるしかなくなるんですよ。それが市場の流れだから。」
🎙 津田「そうなると、円キャリートレードの巻き戻しが起こるかもしれませんね。」
🎙 分林「巻き戻しって、つまり？」
🎙 西山「簡単に言うと、今みんな円を借りて海外の資産に投資してるんだけど、円高になったら、その資金が一気に戻ってくる。そうすると、世界のマーケットが揺れるんですよ。」
🎙 津田「まさにリスクオフの流れですね。」
🎙 分林「なるほど、そういう背景があるんですね！」

為替市場の動き

• 今週のドル円は149円台から152円台へと2円ほどの変動。
• 日銀の政策動向が市場の焦点。上田総裁が利上げの可能性を否定しつつも、金利上昇時には国債買い入れを増額する方針を示した。
• 「円高になるとリスクオフに要注意」（西山氏）。

米国市場の影響

• アメリカ市場では、金利上昇の影響でリスクオフの動きが強まる。
• **「日本の流動性がEverythingバブルを支えている」**と西山氏。
• トランプ政権が発足した場合の通貨政策の不透明感が相場を揺さぶる要因。

📌 トラリピボックス

戦略ペアの動向

• NOK/SEK、AUD/NZD、USD/CADのペアで動きが出る。
• AUD/NZDは長期的な上昇トレンド。3月以降も強い可能性あり。

津田氏のコメント

• 「AUD/NZDは季節性が強い。前半は上昇しやすいが、年末は下がりやすい」
• 「3月の米雇用統計、トランプの関税問題などが市場の焦点」

📌 トラリピボックス大解剖！レンジ相場での賢い戦略とは？

トラリピといえば、**「トラップ・リピート・イフダン」**の略で、レンジ相場の中で自動売買を繰り返すことでコツコツ利益を積み上げる仕組みです。そんなトラリピをより戦略的に活用するための「トラリピボックス」。

今回は、マネースクエアの奥谷さんをゲストに迎え、最新の市場動向や戦略のポイントを深掘りしていきます！

📌 トラリピボックスとは？

「トラリピボックス」は、特定のレンジ内での値動きを狙い、売買を繰り返す戦略です。例えば、ユーロ/ポンドやノルウェークローネ/スウェーデンクローナなどの世界戦略通貨ペアで設定されることが多く、値動きの幅をうまく活用することがポイントです。

✅ こんな人におすすめ！

• レンジ相場を活かしてコツコツ利益を積み上げたい
• 長期的な目線で自動売買をしたい
• 価格が上がっても下がっても利益を狙いたい

奥谷さんによると、最近の相場では「ユーロ/ポンドやノック/セック（ノルウェークローネ/スウェーデンクローナ）」が注目されているとのこと。特に、ユーロ/ポンドはレンジ相場が継続しており、トラリピとの相性が良いとのことです。

📌 今週のトラリピ市場動向

奥谷さん：「先週末、名古屋のセミナーに行ってきました。投資家の皆さんとの意見交換も活発で、特に世界戦略通貨ペアの動向について話題になりました。」

津田さん：「最近の相場では、OG/K（オーストラリアドル/ニュージーランドドル）の政策会合が注目ポイントでしたね。特に、オーストラリアの金利動向がどう影響するのか気になります。」

📌 注目の通貨ペア！

① ユーロ/ポンド（EUR/GBP）

• 今週の決済：なし
• レンジ内での動きが続いているため、ポジションを貯める流れ
• 来週以降の決済に期待

📌 ポイント：

• ユーロとポンドの相対的な強弱がトレンドを決める
• 現在はポンドの強さが目立つ展開

② ノック/セック（NOK/SEK）

• 現在は買いのレンジで推移
• ポジションを積み上げる局面

📌 ポイント：

• 欧州の金利動向次第で大きく動く可能性あり
• じっくり仕込みながら、レンジ内の値動きを狙う

③ AUD/NZD（オーストラリアドル/ニュージーランドドル）

• 決済2回、プラス1,027円
• 政策会合が今週反映される予定

📌 ポイント：

• オーストラリアの政策金利がカギ
• ニュージーランドとの金利差がどう変わるか要注目

📌 ドル/カナダ（USD/CAD）の行方

津田さん：「ドルカナダは、2月3日にロスカットレートに到達しましたが、その後は下落基調ですね。」

📌 現在の状況：

• 過去10年のチャートでは1.48が高値
•直近ではドル高の流れが一服し、やや下落基調

今後のポイントは？

✅ 3月4日：トランプ関税の期限
✅ 3月9日：カナダの首相交代（トルドー政権の動向）

これらのイベントが、ドル/カナダの動向に大きく影響を与える可能性があります！

📌 来週の注目イベント

• NVIDIAの決算発表（2月26日現地時間）
• アメリカの関税問題（3月4日）
• カナダの政権交代（3月9日）
• RBA（オーストラリア準備銀行）とRBNZ（ニュージーランド準備銀行）の金利差

特に、NVIDIAの決算は市場のボラティリティを左右する可能性が高いので要チェック！

📌 キャンペーン情報

マネースクエアでは「トラリピ世界戦略応援キャンペーン」を開催中！
✅ 期間：3月31日まで
✅ 対象通貨ペアでの取引で特典あり！
詳しくはマネースクエアの公式ページをチェック！

📌 まとめ

1. トラリピボックスは、レンジ相場を活かす自動売買戦略！
2. ユーロ/ポンドやノック/セックが注目通貨ペア！
3. ドル/カナダは3月の重要イベントに要注意！
4. NVIDIA決算、アメリカ関税、カナダの政権交代が市場のカギ！

エリオット波動分析も要チェック！
次回もトラリピ戦略を深掘りしていきますので、お楽しみに！ 🚀

📊 鎌田記者のマーケット総括

「さて、大引けの時間です。今日の東京市場の動きをラジオNIKKEI、鎌田真一記者とともに振り返っていきます。鎌田さん、よろしくお願いします。」

「よろしくお願いします。今日の日経平均株価は98円高の38,776円で取引を終え、3日ぶりの反発となりました。朝方は売りが先行しましたが、最終的にはプラス圏での着地となりましたね。」

💡 鎌田記者のポイント解説

「10時30分ごろを境に流れが変わったことがポイントです。この時間帯に長期金利の上昇が一服し、国内金利が1.45%から1.42%へと低下しました。これを受けて為替市場では円売り・ドル買いの動きが活発化し、それが日本株の下支えになった形です。」

「また、植田日銀総裁が国会の予算委員会で**『金利の急上昇局面では機動的に国債買い入れを増額する』**と発言したことで、債券市場の売りが一服しました。その結果、金利の上昇が落ち着き、ドル買い・株価の下げ渋りにつながったという流れですね。」

📢 分林:

「なるほど、日銀のスタンスが影響したわけですね。では、今日買われたセクターについて教えてください。」

📊 今日の注目銘柄とセクター

「業種別では医薬品、ゴム製品、保険が上昇しました。そして、個別銘柄ではトレーディング人気の高い銘柄が買われましたね。

• ディー・エヌ・エー（DeNA）は3.89%高の4,025円。これは、任天堂のゲーム関連材料が評価されての動きです。

• 日産自動車（7201）も9.47%高の458円と急騰しました。テスラが日産の買収に意欲を示しているという報道が材料視されています。

• **資生堂（4911）**は今週を通じて大きく上昇。2月19日に安値を付けた後、大株主としてファンドが登場したことが買い材料になりました。」

📢 分林:

「個別株の動きも活発だったんですね。そして、来週は2月の最終週。市場が注目するイベントは？」

📍 来週の注目イベント：NVIDIA決算

「来週の最大の注目ポイントは、NVIDIA（エヌビディア）の決算発表ですね。アメリカ時間の**2月21日（水）**に発表されますが、日本市場が反応するのは翌22日（木）の朝になります。

NVIDIAの決算は毎期、市場予想を上回る売上を記録しており、今回の見通しも前期比25億ドル増の375億ドルと発表済み。しかし、最近のIT株の決算発表後にはGoogleやAmazon、Microsoftが4～6%下落するケースもあり、NVIDIAの時価総額500兆円規模を考えると、予想通りでも売りが出る可能性がある点には注意が必要です。」

📢 分林:

「確かに、ハードルが上がる中での決算ですから、市場の反応も気になりますね。」

📊 NVIDIA決算が市場に与える影響

「NVIDIAの半導体を生産しているTSMCの1月売上が36%増だったことから、ある程度の好決算は織り込まれていると見られます。ただ、万が一市場予想を下回るような決算が出た場合、株価の急落がリスク要因となり得ますね。

また、NVIDIAの顧客であるGoogleやMicrosoftも、自社開発の半導体を強化しており、NVIDIAの競争環境は激化しています。こうした背景もあり、決算発表後の値動きには警戒が必要です。」

📢 分林:

「NVIDIAの決算結果は、木曜日の日本市場に大きく影響しそうですね。ここまで、鎌田記者にお話を伺いました。ありがとうございました！」

📌 まとめ

✔ 日経平均は98円高で3日ぶりの反発
✔ 長期金利の上昇一服、日銀総裁の発言で市場が安心感
✔ DeNA・日産・資生堂が大幅高
✔ 来週のNVIDIA決算が市場の最大の焦点、警戒も必要

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📌 マーケットスクエア – 「地政学リスクはロシアから中国へ」

📌 バイデン政権の政策と地政学リスクの変化

西山氏：「バイデンがめちゃくちゃな政策をやっていたときは、アメリカ離れが進み、BRICSプラスにどんどん国が加わる流れだった。しかし、トランプが再び大統領になる可能性が出てきたことで、再びアメリカを頼りにする国が増えてきた。」

この変化により、ロシアと中国が蜜月関係を築いていた状況が揺らぎ始めています。トランプはロシアのプーチン大統領との関係を強化しようとしており、アメリカとロシアが接近すれば、中国は孤立する可能性があります。

特に影響を受けるのはヨーロッパ。バイデン政権のもとで戦争リスクを抱えてきたが、トランプが大統領になれば180度状況が変わり、「どうしたらいいんだ？」という混乱が生まれている。

📌 ウクライナ戦争は「ベトナム化」する？

西山氏：「トランプはウクライナをベトナム戦争のように“長引く泥沼”にしないための戦略をとるかもしれないが、一方でこれに巻き込まれるリスクもある。」

トランプは**「ゼレンスキーは独裁者だ」と発言し、ウクライナへの資金援助の無駄を指摘**。

トランプによると、「アメリカはヨーロッパより2000億ドルも多くウクライナに資金を投じたが、リターンはゼロ。しかもゼレンスキー自身が『送った資金の半分が行方不明になった』と認めている」とのこと。

この発言は、ウクライナへの支援を見直す可能性があることを示唆しており、市場にも影響を与えるポイントになるでしょう。

📌 米中対立が加速、日本はどうなる？

西山氏：「地政学リスクの焦点はロシアから中国に移る。アメリカにとって最大のライバルは中国であり、半導体やAIの分野でも中国を封じ込めようとしている。」

中国への圧力が強まると、日本もその影響を受ける可能性があり、一部では**「日本がウクライナ化するリスク」**を指摘する声もある。

西山氏：「冷戦構造で日本が儲かる？そんな楽観的な話ではなく、日本も慎重に立ち回る必要がある。」

📌 トランプの投稿が示す歴史的転換点

トランプのSNS投稿では、

「ウクライナ戦争は大規模なマネーロンダリング作戦だった」

という爆弾発言が飛び出しました。

西山氏：「これまで“ロシアの言うことはフェイク”とされてきたが、実は裏側では全く違うストーリーが展開されていた可能性がある。」

イーロン・マスクもこの点についてはっきりと**「ウクライナ戦争は政治家による資金洗浄だ」と発言**。

つまり、戦争の裏側には巨大な金の流れがあり、それが市場や経済にも影響を及ぼしているということ。

📌 トランプ再選で世界はどう変わる？

トランプ政権の復活は、

✅ アメリカとロシアの関係改善
✅ ウクライナ戦争の早期終結（ただし条件次第）
✅ 米中対立の激化

これらの変化を引き起こし、相場にも大きな影響を与える可能性がある。

西山氏：「トランプが言っていることは、今後の歴史的転換点になるかもしれない。彼が次の大統領になれば、世界の秩序が大きく変わる。」

市場では、

✅ アメリカとロシアが接近すればエネルギー市場の変化
✅ 中国との対立が激化すれば半導体関連銘柄の動向
✅ 円安・円高どちらに進むのか？為替市場への影響

などが注目点となります。

📌 来週の相場戦略と投資戦略

現在の日経平均は3万8000円台を推移。昨年10月からの上昇を受け、3万8000～4万円のレンジ相場となる可能性が高い。

津田氏：「レンジ相場なら、日経225やGPU（半導体関連銘柄）を活用した戦略が有効かもしれません。」

また、3月には「トランプ変数」もあるため、今後のイベントリスクを考慮しながら慎重に動くことが求められます。

西山氏：「トランプが何を言い出すかで相場が動く。来週以降も政治ニュースには要注目です。」

📌 まとめ

1. バイデン政権からトランプ政権への移行で、地政学リスクが変化
2. ウクライナ戦争は資金洗浄だった？アメリカの支援見直しが進む可能性
3. 米中対立が先鋭化、日本の経済・市場にも影響大
4. 日経平均は3万8000～4万円のレンジ相場に？戦略的な取引を
5. トランプの発言が今後の市場を大きく動かす可能性あり！

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📌 来週の展望（西山・津田）

注目イベント

• 2月28日（水）米NVIDIA決算発表
→ AI・半導体関連の相場影響大。

• 3月7日（木）米雇用統計
→ ドル円の方向性を左右する重要指標。

西山氏の見解

• 「3月相場はリスクオフになりやすい」
• 「トランプの関税政策がどう影響するか注視」
• 「円キャリートレードの巻き戻しが起これば世界市場が混乱」

📌 まとめ

今週のマーケットのポイント

✔ 為替市場はボラティリティが高まりつつあり、円高＝リスクオフの動きが見られた。
✔ 日銀の政策スタンスが市場の大きな関心事に。
✔ 米国市場では金利上昇・リスクオフの動きが鮮明化。

西山・津田の名言＆コメント

「インフレで上げているだけの相場」（西山）
「ホテルカルフォルニア状態」（津田）
「2月の戻り天井！？」（津田）
「3月の相場は警戒が必要。トレンドが変わる可能性も」（西山）

来週に向けての準備

• NVIDIA決算に注目しつつ、米国市場の変動を警戒。
• 3月の米雇用統計、日銀政策の動向を要チェック。
• リスクオフの可能性を念頭にポジション管理を徹底。

📌 来週も引き続き「ザ・マネー」をチェック！